学校の様子

人権学習の取り組みの一つとして、目の見えない状態で活動すると

どんな感じになるのかを体験しました。

ゴールボールとは、目隠しをして、目が見えない状態でプレーする、対戦型のチームスポーツです。攻撃側は音の出るボールを相手ゴールに向かって投球し、守備側は全身を使ってボールを止める競技です。サポートする人の指示やボールの音を頼りに、攻撃と守備を交互に入れ替えて得点を競います。

開始当初は、やはり目の見えないことへの不安からか全く動けない人が多かったです。また、指示もボールの動きはわかっていてもどう伝えたらいいのかわからず戸惑う姿も多かったです。自分の手の本の3センチ横にあるボールに到達するのに、かなり悪戦苦闘していました。目が見えない状態でボールを投げることで、方向感覚がわからずに全く違う方向に投げてしまうこともたくさん見られました。

しかし、徐々にコツをつかんだのか、指示する声を増えてきて、動きもよくなりました。また、寝そべったり、陣形を作ったりといろいろと作戦を練ってプレーする姿も多くみられるようになりました。

実際に体験したみなさんの感想です。

・何も見えなくて、真っ暗で怖かったし、少し時間がたつと自分がどこにいるのかがわからない状態になりました。サポートも、自分なりに相手が不安ということがわかっていたので、たくさん声をかけたつもりでしたが、自分の言ったことが聞こえていなかったり、理解されなかったりして、難しさを感じました。

・音だけで動くのはとても怖かったです。「周りが見えない」というだけで、とても怖かったです。

・目が見えない状態でだと、急に触られたり、ボールがぶつかったり、急に指示をされても分からないし、驚くだけだったから、そういうことを考えて声をかけようと思った。

・目が見えなくても、耳があるから大丈夫と思っていたけど、全然わからなかったし、暗いことでとても怖かったです。目は本当に大切なんだと思いました。

・サポートする人がとても大事だと思ったし、「わかりやすく、早く、早く言いすぎない」ことが大事だとも思いました。

・本当に目が不自由な人は点字や音だけで判断するので、今回やったことが普段の生活と関係してくるととても生活しにくいのだと実感しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の体験が今後の活動に反映されるといいですね。お疲れさまでした。

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